お手数

「手数」がらみの検索でお越しくださる方が少しではありますがいらっしゃるようです。
なので、なんとなくまとめてみようかと思いました。
前回のエントリは結構投げっぱなし感が強かったというのもありますし…


当たり前ですがシチュエーションとして、「自分」が「相手」に仕事をお願いするという場合を想定します。
まず、「手数」とは「それをするのに必要な動作・細工などの数。また、それが多くて面倒なこと。てかず。」(by goo辞書)とありました。
ですので「手数をかける」の主語は「相手」になります。
つまり敬語なしの文句としては「自分」を主語とする場合、「手数をかけさせる」が正しいと思われます(使役助動詞にて主体を「自分」に)。


さて、この「手数をかけさせる」に敬語表現を加えて肉付けしましょう。
「手数」は主体が「相手」であるため、尊敬語表現で「お手数」とします。
で、ここからが問題です…
主体が「相手」である「かける」を尊敬語にする場合、そのままですと「お手数をおかけさせる」になるのかと思います。
ただ、使役の助動詞「させる」を使わずに動詞「する」を用いて、「お手数をおかけする」のほうがしっくりくるような気がします(論理的な根拠なし)。
これに丁寧語表現を加えると、「お手数をおかけします」となったりしますよね。


結局のところ
「お手数をかけさせる」
「お手数をおかけする」

あたりでいいのではないでしょうか?(なげやり)
頭を使っていてひとつ分かったのは
「お手数をかけます」は間違いということです。